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孤独な死

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スーパーを出てアパートへ向かうと

暗くなった商店街の一町ほど先に赤い光が明滅している。


犯罪?パトカーだったら嫌だなと思いながら近づくと

それは救急車のランプだった。


救急隊員が小さな店の前で

車から降ろした架台を慣れた動作で広げている。


店の前へさしかかり一瞥すると、

灯りを消した店先の奥に畳の部屋が見え、

そこに人が横たわっているように見える。


傍らに人の姿は見えない。


近所の住民とおぼしき野次馬が3組ほど

遠巻きに眺めながら額を寄せて囁きあっている。


お隣さんあたりがたまたま訪れて通報してあげたのかしら

と思いながら通り過ぎる。


年老いてつれあいを亡くした者の脳梗塞などの危機

或いは孤独な死というものは 誰にも等しく訪れるという意味で

犯罪よりも遥かに身近で現実的である。


僕には未だそういう状況を受容れる覚悟が出来ていないが、

既に母に先立たれた齢二廻り上の

親父の心中を考えさせられる一夜であった。



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