高３男子母親殺害、切断した頭部を持ち会津若松警察署へ自首

またもや子の親殺しが起きた。

１５日午前７時ごろ、会津若松警察署仮設庁舎に、
進学校である福島県立高校３年の男子生徒（１７）が「母親を殺した」と自首。

手にしていた通学用の手提げバックに女性の頭部を入れ持っていた。

男子生徒が、弟といっしょに住むアパートには
頭部と右腕をを切断された遺体が布団の上にうつぶせに横たわっていた。

切断された右腕は塗料が塗られていて、鉢植えに置かれていた。

凶器とみられる包丁と切断に使ったと見られるのこぎりも傍で見つかっている。

母親には抵抗の跡がみられるという。



出頭時から落ち着いていた男子生徒は、警察の調べに対して、淡々と
「１５日未明、自宅で刃物で殺した」「誰でもよかった」と供述したという。
１６日現在、後悔の言葉はないとのこと。

母親は同居していなかったが、
ときどき身の回りの世話をしにアパートを訪れていて、
昨夜も訪ねてきていたようだと近所の主婦が語っている。

別の高校に通う弟は出掛けていて事件に気付いていないとのこと。
高３男子が自首した日は母親の４７歳の誕生日だった。



■少年と家族
（＜母親殺害＞４７回目の誕生日に…高３男子、
　学校休みがち5月15日12時3分配信 毎日新聞より引用）

　少年が通う県立高校の校長は、少年について
「担任からは、休みがちで、精神的に不安定だったと聞いている」と説明。
（＊高校３年に進学してからの出席日数は５日）

一方、少年が卒業した中学の校長は「休むことなく通い、成績も優秀だった。
普通通りの学校生活を送り、目立った行動はなかったと思う」と話す。

中１の時には、県中学スキー大会の飛躍、複合でともに４位だったほか、
駅伝にも参加する活発さもあった。

高校時代に何らかの変化があったことをうかがわせる。

少年の実家は、少年が住むアパートがある会津若松市から、
車で約１時間ほど離れた同県金山町にあり、
祖父母と両親、中学１年の三男が暮らす。

少年は長男で、同市内の県立高に通うためアパートを借り、
別の県立高校２年の次男と住んでいた。

父親は団体職員。

母親は元保育士で、元同僚は
「欠勤もなく明るい人柄で、頼られていた」といい、
現在は自治体の臨時職員を務めている。

母親は、洗濯のため時々少年のアパートを訪ねていた。

近所の主婦は「子供が２人で暮らしていて、たまにお母さんが訪ねてきて
世話をしていたようだ。昨日の夕方に訪ねてきたようだ」と話している。

少年のアパート近くに住む主婦（６６）は、母親について
「４月に町内会の会費の集金に家を訪れた際、
　子供２人だから半額だけもらっていいですかというと
『お支払いします』と丁寧に答え、腰が低かった」と話した。

また「ゴールデンウイーク中も２〜３日泊まっていったようだ。
昨日も夕方から今朝まで車が止まっていたので、
ああ来てるんだなと思った」と語った。（引用ここまで）



犯罪心理学者の作田明氏は
「証拠隠滅どころか殺害した母親から
　切断した頭部を持って自首するというのは、
　正常ではない。母親に対する強い敵意の表れ」と評しているが、
「誰でもよかった」という供述との関係は今後の調べを待つしかない。

この報道は民放各社で昼までに取り上げられたが、
ＮＨＫでは正午、および午後１時のニュースで取り上げていない。

かねてから、親子殺しを含む殺人事件や自殺など心理的に感染？が
懸念される事件に対しての報道機関の扱い方について識者達から警鐘が
鳴らされてきたが、その表れか。

と思っていたら１９時のニュースでは報道されていた。
精神鑑定が施されるとのことである。

いずれにしても頻発する尊属殺害事件の病巣が
どこにあるのか究明されなければならない。

それは現代社会のあり方に深く根ざしたものである可能性が高い。
特殊な事件、一過性の事件と片付けて楽観していられる状況では
もはやない。

「またか」と諦めたり、他人事として傍観する、
または、誰かが施してくれる対症療法的な手法をアテにする姿勢は
ＮＧである。

いつ、自分の身近に起こらないともかぎらない。

一人ひとりが、自分なりに考えて、答えを実践していかなければ、
今後ますますこういった悲しい事件増えていくのではと感じるのは
私だけでしょうか？？？？

＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

なお、その後、毎日新聞にこんな記事を見つけましたので
掲載します。


母親殺害：「２ちゃんねる」に意味不明の書き込み　毎日新聞

１４日午後９時ごろ、インターネット掲示板「２ちゃんねる」に
「母親殺してきた」というスレッドが立ち、このスレッドを立てた人物が
同１１時２０分ごろまでにかけて、意味不明の書き込みを
１０回以上繰り返していたことが分かった。

書き込みがあったのは２ちゃんねるの中のテレビ局を論評するサイト。

この中に「母親殺してきた」とするスレッドが立てられ、
同じＩＤの人物が「『なんで…なんで…』ってヒーヒー言ってたよ」と書き込んだ。

書き込んだ人物が、福島県会津若松市で起きた殺人事件で
容疑に問われている少年かどうかは分からない。

毎日新聞　2007年5月15日　11時52分


２ちゃんねるに書かれた内容は気持ちのよいものではありませんので、
知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。

万一、会津若松の母親を殺害した高校３年生が書き込んだものであるとしたら、
吐き気をもよおすくらい、そら恐ろしいとしか言いようがありません。


【会津若松高校生　実母の生首出頭事件外伝】
毎日新聞釣られる？２ちゃんねる書き込みとの関連性を示唆する報道



その後

母殺害の高３「たまたま来てたから」、部屋に殺人関連の本
5月17日18時52分配信 読売新聞


『福島県会津若松市で県立高校３年の男子生徒（１７）が
　母親（４７）を殺害した事件で、生徒は会津若松署の調べに対し、
「たまたま母親が来て、隣の部屋に寝ていたから殺した。　
　家族でもだれでもいいから人を殺したかった」と供述していることが
　１７日、わかった。

　同署は、生徒の自宅アパートから残虐な描写のあるマンガを含め、
　殺人に関する本を数冊押収しており、事件との関連を調べている。

　調べによると、同県大沼郡の実家に住む母親は、
　生徒が不登校になって医師から「精神的に不安定」と診断されていたことから、
　頻繁にアパートに様子を見に来ていた。

　１４日も保育所の仕事を終えてから訪れ、翌１５日午前１時３０分ごろ、
　就寝中を襲われ、殺害されたとされる。』 引用ここまで


母親は仕事もある身で、けっして楽でない中を時間を割いて通っていたところを
見るに、わが子から敵意を向けられる存在だったとは考えにくい。

高３男子は精神鑑定を受けるレベルであるから、正常でないのは理解できるが
それにしても自分を産み育ててくれた母親が「誰でもいいから殺したかった」の
対象に入ることがやるせない。




「深く悩んでいる」と少年父＝母親殺害、文書でコメント−福島
5月17日18時0分配信 時事通信


『福島県会津若松市の母親殺害事件で、
　逮捕された県立高校3年の少年（17）の父親が　17日、県警を通じ、
　報道機関に文書を公表した。

「私たち家族は事件そのものによる戸惑いと悲しみで深く悩んでおります」と
　現在の心情を初めて明らかにした。

　文書はA4判の紙1枚で、「被害者の夫より」として、
　手書きで取材に対する配慮を要望している。

　冒頭、事件で近所や世間に迷惑を掛けたと謝罪した後、
　メディアの報道で傷ついていると訴えた。

「息子の学校や世間の皆様に大変なご迷惑をお掛けしていることも大きな悩みです」
　として、関係者への取材を控えるよう要請した。』　←引用ここまで



何がどうだったから、こんなことになったのかを究明 することを
ノーとは言わないが、それは然るべき機関にの手に委ねて
報道関係者には自重した姿勢が求められる。

三橋歌織容疑者のバラバラ事件のときに
彼女の出身がたまたま新潟であることから、現在私の在住する新潟で
どのようにゴシップされているのかを書いたが、
会津若松でも同じことになっているのだろうなと思う。

興味ある方はご覧ください。（但し、ゴシップではないので
旧姓や高校名、実家の職業はあえて掲載しませんでした）

・三橋歌織容疑者情報　新潟ではこんなことに！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＴＡＲＯ